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セッションダイジェスト
セールステクノロジーの活用により、人が介在する領域を減らし、オペレーションの自動化とコンバージョンレートの向上を図る未来のインサイドセールス像が語られた。特に、セールスよりもBtoCマーケティングに近い発想で、データドリブンな営業活動のあり方が紹介された。
登壇者紹介
株式会社Maroo 山梨 寛弥
外資系IT企業で10年以上にわたりインサイドセールスやセールステック活用に従事。生成AIを含む最新技術を駆使したセールスオペレーション構築や、生産性向上を支援する。
株式会社openpage 藤島 誓也 氏
デジタルセールスルーム「OpenPage」を展開。セールス活動のデジタル化・標準化によって営業生産性の向上に取り組む。
利用していた主要セールステクノロジーの概要
CRM・マーケティングオートメーション(MA)
- Salesforce
営業データの中核。レポートやダッシュボードでの可視化も活用。 - Adobe Marketo Engage
MAツールとしてWeb行動・メール反応などをもとにナーチャリング。 - HubSpot
CRMとMAを統合で利用する企業も。
データベース・エンリッチメント
- FORCAS
法人リストの強化、売上・業界データ、シナリオ付与。 - Demandbase
ABM用途。アカウント単位のインテントデータ取得やWeb広告配信(IPアドレスベース)も可能。
セールスエンゲージメント
- Outreach
インサイドセールス専用のMA。新規リードやホットリードに対してアプローチを自動化。
セールスインテリジェンス
- Lusha / Apollo
担当者名・メールアドレスなどの人物データを取得。 - LinkedIn Sales Navigator
DM送信や人物情報の検索に活用。
アノニマス vs リード保有のツールマッピング
アノニマス向けツール
- FORCAS(ターゲット企業リスト)
- Demandbase(インテントデータ・広告配信)
- LinkedIn Sales Navigator(人物特定・DM)
- Lusha / Apollo(メールアドレス等取得)
リード情報保有後のツール
- Salesforce(CRM)
- Marketo(ナーチャリング)
- Outreach(初期接触自動化)
セールスオペレーションの全体像
基本構成
- ターゲット抽出
FORCASやDemandbaseを活用して企業リストを生成。 - アカウント評価
インテントデータ(Demandbase)や既存DB(Salesforce)で優先順位付け。 - 人物特定・アプローチ
LushaやSales Navigatorで担当者特定→メール/DM送信。 - リード情報取得後
Marketoでナーチャリング、Outreachで実行強化。
Demandbaseの活用例(ABM施策)
- 過去1年以内に失注した企業のみへWeb広告配信
- 一度資料請求があったが商談に至らなかった企業へのリターゲティング
- ターゲットアカウント所属者のみに広告表示
Web広告でもOne to Oneでのパーソナライズが可能。これによりメールだけでなく多チャネルでのナーチャリングを実現。
Outreachの役割と利用タイミング
- ターゲット: MQLやHotリード
- 機能: 規定アプローチ(例:7日間で3回電話+3回メール)をテンプレート化・自動化
- 目的: スキルや経験値に依存しないアプローチ実行。再現性のある営業活動の実現
プロセス別ユースケース(例)
状態 | 活用ツール | 内容 |
---|---|---|
アノニマス | FORCAS / Demandbase / LinkedIn | 企業ターゲティング、インテント評価、人物特定 |
リード保有 | Salesforce / Marketo / Outreach | ナーチャリング、初期接触の自動化、商談化 |
結論:未来のインサイドセールスの姿
- セールスはBtoCマーケティング的な思考へと進化
- ツール活用により属人性を排除し、再現性のある営業組織構築が可能
- インサイドセールスは「自動化 × パーソナライズ」の融合へ
次回予告
- 実際のツール実装例や成果事例についてさらに深掘り予定。
- キルセットに依存せずに成果を出す仕組み作りの続編を紹介。
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