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BDR(Business Development Representative)立ち上げガイド
登壇者紹介
株式会社Maroo 代表取締役 山梨 寛弥
株式会社マルケト(現:アドビ株式会社)、Braze株式会社等グローバル企業で数百社の営業・マーケティング戦略や顧客エンゲージメントのシナリオ構築を支援。現在は株式会社Marooにてスタートアップ・中小企業向けに営業・マーケティングの組織改革パートナーとして営業・マーケティング領域のDX支援サービスを提供。
Inside Insight共同代表 柿本賢太氏
新卒で大手総合人材サービスに入社。その後スタートアップ企業に転職・従事する傍ら日本最大級のインサイドセールスコミュニティを運営。コミュニティを通じてインサイドセールスの啓もう活動を行っている。
BDRとは?
- BDR(Business Development Representative)とは、自らリソースを割き、プロアクティブに新規リードや既存リードへのアプローチを行い、パイプラインを作る役割。
- インバウンド依存から脱却し、営業の能動的な動きを支える重要なポジション。
BDR立ち上げが注目される背景
- インバウンドリード依存からの脱却が必要
- マーケティングリード減少後にパイプラインを維持・拡大するため
- 自社売上・LTV最大化に向けたターゲット営業体制の構築
BDR立ち上げのステップとポイント
1. 誰に:ターゲット選定(ICP設計)
ICP(Ideal Customer Profile)とは?
- 自社と親和性が高く、売上やLTV最大化に貢献する企業属性の定義
- 定量情報(例:業界、従業員規模、利用テクノロジー)と
- 定性情報(例:既存ロゴの有無、営業チームの得意領域)を組み合わせて設計
ICP設計の手順
- 過去の受注データ、ACV(年間契約金額)、LTV(ライフタイムバリュー)を分析
- 共通項目を抽出し、ターゲット企業を絞り込み
- 自社売上に直結するパラメータ(例:月間アクティブユーザー数、取引量)を設定
- 定量・定性を柔軟に組み合わせる
ICP設計の注意点
- 属性情報だけに頼らず、売上に影響する因果関係に注目
- リスト化の可能性を気にしすぎず、まず理想状態を設計する
- 初期仮説から実行と検証を繰り返しブラッシュアップする
2. 何を:アプローチするメッセージ設計
- 顧客セグメントに合わせたペインポイント特定
- ペインに即した提案メッセージ作成
- マス向けではなく、個社最適化された情報提供
3. どうやって:リスト化とスコアリング
- MAツール・データエンリッチで企業属性・行動情報を取得
- ICPとの適合度スコアを設定し、ターゲット優先順位を明確化
- ティア(Tier)分類(例:Tier1、Tier2、Tier3)で活動リソースを最適配分
ICP(Ideal Customer Profile)を活用した組織の成長インパクト
ICPありの場合
- 戦略的にターゲットを絞り営業リソースを集中
- 生産性向上(少人数で高効率な営業活動)
- 顧客解像度向上により提案の質が劇的にアップ
- 成長スピードが加速
ICPなしの場合
- 広く薄い市場アプローチとなりリソース浪費
- パイプラインの質が不安定
- 営業戦略が場当たり的になり成長が鈍化
ICP策定・BDR立ち上げを成功させるために
主導すべき担当者
- 営業担当者が主導するべき
- 顧客理解の一時情報を持つのは営業現場
- 市場仮説の検証・ブラッシュアップをリードできるポジション
PDCAサイクル
- 仮説設計 → 実行 → 顧客からの情報収集 → 仮説修正
- インサイドセールス・営業・マーケティングの連携で組織全体最適を図る
まとめ
- BDR立ち上げにおいて最も重要なのは、誰にアプローチするか(ICP設計)
- ICPを軸にターゲット選定・メッセージ設計・リスト化を行い、営業効率を最大化
- インサイドセールスは単なるアポ獲得に留まらず、戦略推進の中心的役割を担う
- 正しい立ち上げと検証を繰り返すことで、事業成長を力強く支えることができる
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