この記事は弊社が運営するYouTubeチャンネルで公開している動画の要約です。
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登壇者紹介
株式会社Maroo 山梨 寛弥
外資系IT企業で10年以上にわたりインサイドセールスやセールステック活用に従事。生成AIを含む最新技術を駆使したセールスオペレーション構築や、生産性向上を支援する。
株式会社openpage 藤島 誓也 氏
デジタルセールスルーム「OpenPage」を展開。セールス活動のデジタル化・標準化によって営業生産性の向上に取り組む。
セールスエンゲージメントの進化とOutreach活用の実践
トッププレイヤーの再現性を実現する仕組み
- Outreachの導入によって、個々の営業のスキルや経験値に依存せず、トッププレイヤーと同様の成果を再現可能に。
- 追撃フローの自動化やマルチチャネルでのアプローチ(電話・メール・SNS)により、反応率を最大化。
- パーソナライズされたアプローチを繰り返すことで、顧客体験を損ねずに接触頻度を確保。
タスクの自動化とログ管理
- Day1〜3などのアプローチテンプレートを設定し、メールや電話などのToDoをOutreachが自動生成。
- Salesforceと連携し、すべての活動履歴が自動で記録・可視化され、PDCAが回しやすくなる。
- 実行結果に基づいて、テンプレートの改善や行動のチューニングが可能。
インテントデータとの連携
- Demandbaseなどのツールと連携し、検索キーワードやWeb行動履歴から「今ホットな企業・人物」を特定。
- Slack通知などでISチームにアラートを飛ばし、タイミングを逃さないアプローチが可能。
- 「誰にアプローチするか」を明確にした上で、Outreachで「何を・どうやって」届けるかを最適化。
生成AIの活用:セールス組織の生産性向上へ
活用方法1:メール・スクリプトの自動生成
- トップセールスの言語スタイルや構成をAIに学習させることで、成果につながるテンプレートを自動生成。
- Why You Now要素や、顧客事例を挿入した構造的な文章作成も可能。
活用方法2:バーチャルロープレイ(営業トレーニング)
- AIに仮想の「顧客人格」を埋め込み、チャット形式で営業練習が可能。
- 顧客からの反論(オブジェクション)に対するトレーニングや、情報収集のスキル向上にも効果的。
活用が難しい領域
- 緻密な定量分析(例:受注率やLTV分析)や売上予測などは、現在の生成AIでは精度が出づらい。
- クリエイティブ領域や属人性の強い業務にこそ、AI活用の価値が高い。
MA(マーケティングオートメーション)との使い分け
MAとの主な違いと併用の利点
項目 | MA | セールスエンゲージメント(Outreach) |
---|---|---|
顧客反応の取得 | 一部可能 | 詳細に取得(返信、開封、クリックなど) |
対象 | リード全般への一斉配信 | 営業がフォローすべきターゲットに絞った接触 |
PDCA | データ蓄積に限界あり | 全データ可視化&改善可能 |
活用者 | マーケティングチーム中心 | インサイドセールスが自ら最適化 |
- 基本的にはMAとセールスエンゲージメントを明確に住み分けることが推奨。
- 高反応が期待できるリードには、Outreachでパーソナライズドなアプローチを実施。
インテントデータ活用の優先順位
- 自社サイト訪問データ(MAで取得)
- 比較サイトや業界ポータルからのアクセス情報
- 検索エンジン上のキーワード行動(Demandbaseなど)
- 行動ベースの人物インテントデータが最も実行に直結しやすく有効。
- ハウスリストが未整備な場合は、企業単位のインテントデータから優先順位を付けて、外部DBやSNSで対象人物を特定。
まとめ:成果を最大化する組織オペレーションとは
- 属人性からの脱却と成果の再現性向上のために、Outreach×インテントデータ×生成AIの連携が不可欠。
- ISの「誰に」「何を」「どうやって」届けるかを構造化し、チーム全体で成果の底上げを図る。
- 興味を持った方は、以下のダウンロードリンクから資料をご覧ください。
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