【3ヶ月でパイプライン目標200%達成】エンタープライズ開拓におけるBDRチームの立ち上げ方と組織戦略 [前編]

【3ヶ月でパイプライン目標200%達成】エンタープライズ開拓におけるBDRチームの立ち上げ方と組織戦略 [前編]

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登壇者紹介

SaaS企業勤務 小堀 佑太朗 氏
エンタープライズ企業向けクラウドSaaS企業にてBDR(Business Development Representative)チームを立ち上げ。Marooの支援を受けながら、3ヶ月でエンタープライズのCレイヤー17件アポイント、パイプライン創出目標の200%を達成。

株式会社Maroo 代表 山梨 寛弥
インサイドセールスの専門家。


エンタープライズ向けBDR立ち上げで成果を出すための戦略と実践

概要と成果

  • プロジェクト期間:2023年4月〜9月の約3ヶ月間
  • 支援内容:株式会社Marooによる支援のもと、エンタープライズ企業向けBDR(Business Development Representative)を0から立ち上げ
  • 成果
    • パイプライン創出額でKPIの200%達成
    • 商談数:約50件
    • エンタープライズ企業のキー・パーソン(役員・部長・CXO)とのアポイント:17件

なぜABM(アカウントベースドマーケティング)が必要だったか

  • 従来の課題
    • インバウンドリードからは役職者レベルのリードが獲得できない
    • 担当者レベルとの商談では案件化が難しい
  • 目的
    • 売上や受注から逆算し、アプローチすべきターゲット(役員・意思決定者)に直接接点を持つ必要があった

実施した戦略・施策

マーケティング思考のBDR活動

  • Who / What / How フレームワークを活用し、顧客ごとに「誰に」「何を」「どう伝えるか」を明確化
  • コンテンツ・メッセージの設計を重視し、製品理解・市場理解・ドメイン知識を深めた

ABMの実践内容

  • ティア分類による優先度付け
    • Tier 1:個別パーソナライズ(経営計画に基づいた提案資料・レター作成)
    • Tier 2:業界別セグメントに最適化したメッセージ・資料を作成
    • Tier 3:テンプレートベースだが「What/Why」視点を含んだメッセージを使用
  • ターゲット選定
    • 全体で約100社をターゲットとし、Tier1とTier2に約20社ずつ割り振り、残りはTier3とした
  • リソース配分の基準
    • 1日あたりのレター作成数は最大5件
    • フルパーソナライズが可能なボリュームを逆算してTier1を設計

使用したチャネル

  • 主要チャネル
    • CXOレター(パーソナライズドメッセージ)
    • LinkedIn(Sales Navigator)
    • 架電にはあまり依存せず、テキストメッセージを中心としたフォローアップを採用

まとめ

エンタープライズBDRを成功に導くには、単なるアウトバウンドではなく、「誰に・何を・どう伝えるか」を突き詰めたABM戦略が不可欠です。役員レベルとの接点を創出するには、以下のような取り組みが鍵となります:

  • 顧客理解に基づいたコンテンツ・メッセージの設計
  • 優先度をつけたターゲティング(Tier分け)
  • 手紙やフォローコールなどチャネルの工夫
  • 市場理解と製品理解に基づくドメイン知識の強化

これらを組み合わせた3ヶ月間の実行により、200%のKPI達成という顕著な成果が実現されました。


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